その3 | 黒沢9連橋と旧道 | 2002.8撮影 秋田県平鹿郡山内村 |
横手市から、山内村を経て岩手県の和賀郡へと続く国道107号線には、珍しい9連橋がある。
ま、これは勝手に私が呼んでいる名なのだが、「黒沢9号橋」から「黒沢1号橋」までが、約2kmといった短い範囲に連続しているのだ。
初めは、さして珍しいとも思わなかったが、その後県内外をいろいろ走ってみても、“9号橋”を越える連番名は見当たらなかった。
それで、いまでは「もしかしたら、日本一?」とさえ、思っているのだが? はたして?
写真は、8号橋から、1号橋方向を見通す。
この一枚の写真に、(縮小されていて確認できないが)
5号橋までの4橋が写っている。
ながーい直線である。
3号橋は、最も規模が大きく、橋がそのまま秋田道の橋の下をくぐっている。
そして、この部分に、旧道と思われる廃道を発見した。
現道が橋で越えている黒沢川の右岸沿い(写真では向かって左の斜面)を、通っていたようである。
3号橋上から、左手の斜面に見えていた落石注意の標識。
この標識以外には、そこが道路と思われるようなものは見えなかったが、まず、間違いないだろう。
(ちなみに、写真はかなり画像処理によって拡大し、かつ明るくしている。)
旧道と思われる道は、ちょうど3号橋を迂回する位置にあり、3号橋の東端で合流する。
よって、500mにも満たないと思われる。
しかし、最も雑草の繁茂する時期とはいえ、凄まじい密林である…。
舗装されていた道ではないようだが…、一体何時頃まで、現役であったのだろうか?
国道107号線の一代前の道にしては、自然に帰りすぎなような気もするのだが…、しかし先ほど見た標識は、意外に新しいようにも見えた…。
国道107号線の旧道は、まだまだ未探索の部分が多いので(といっても、この部分以外には、ほとんどまだ、具体的な旧道部を特定できていないのだが…)、今後の課題の一つである。