前回は、玉川林鉄の鎧畑ダムの建設に伴う付け替え線に存在していた橋梁を紹介した。
今回は、このまま上流へと進むのではなく、坂下集落から鎧畑集落間の付け替え軌道兼旧車道の跡を辿ってみたい。
この区間は、現在完全な廃道となっている。
軌道は廃止されて久しい上に、道路も昭和40年代に現在の川崎橋と駒草橋によってバイパスされており、もはやこの玉川の険しい河岸を通る道は一切無い。
一時期は、併用軌道となっていただろう道は、凄まじいことになっていた。

坂下から旧道へ
対岸をよく見ると、いや、余り注視しなくとも、そこに道らしき痕跡を認めることは容易い。
下流側にあるのは川崎橋であり、この橋の上流へと、玉川の左岸に旧道が続いている。
案の定、民家より先はもう、存在しないことにされていた。

滝ノ沢の廃道区間(付け替え軌道跡)
夏場ならば、まず徒歩であっても侵入は不可能だろう。
崖の上から次第に近づいてきた道は、幅1mほどの、多分道だろうと思われる程度のものだった。
廃道に入ってから13分が経過。
どこで道を踏み外したのか、いつのまにやら、私は笹藪に迷い込んでいた。
沢に降りてみても、橋など存在しなかった。

滝ノ沢から鎧畑
登ると、そこには探していた道があった。
玉川沿いを発電所や国道目指し、歩こう。

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