今回紹介するのは、清水沢林道。
「えっ、いまどき林道なの?」
というのは、“山行が”利用者としては、正しいリアクションだと思う。
確かに、最近の山行がでは、林道ネタは長くご無沙汰だったし、直近の2004年1月度アンケートにおいても、皆様の期待するネタの中に、林道というのはほとんど皆無だった。
だが、今回私は敢えて、ただ一本の林道を紹介したい。
多くの地図でこの道は、途中に腺の引かれていない区間がある…つまりは繋がっていない林道のように描かれている。
しかしその実は、県内でもほとんど無名の、マニアックな峠越え林道である。
楽しい道だった。
ぜひ、お見せしたい。
これぞ、『元祖 山さ行がねが』のネタである。
 出羽丘陵が太平山地としてひときわ高く厚い山塊を形成し、これが奥羽山脈と連結する稜線上に本林道は位置している。
国道105号線大覚野峠が阿仁町と西木村、県北と県南、米代水系と雄物水系とを分かつが、林道はこの峠から分岐し、稜線の頂点である大森(海抜856m)の山頂付近に接近、下りに転じると、いずれ志渕内沢の峡谷へ至り、比立内付近で県道に合流する。
左図の通り、林道は本格的な峠越えの線形を擁しており、国道大覚野峠も長く点線国道と呼ばれていたが、それ以上に険しい場所を通行している。
私は、この道を大覚野峠から、志渕内沢へ向けて走行した。
本林道は荒れており、チャリでの通行には適さなかったことを、始めに断っておく。
西木・阿仁行政界 国道105号大覚野峠
 好きな国道峠の一つである大覚野峠のピークは雪国らしいスノーシェードであり、ひんやりした内部はヒートアップした体を冷ますと同時に、峠の達成感を噛みしめることが出来る。
 林道の入り口には、新旧二代分と思われる、二本の白い標柱が立っている。
 林道に入ると、まずは今渡ってきた兵治沢橋が目に飛び込んでくる。
峠への登り

 切通が不意に現れたりして、一瞬峠を予感させるが、フェイクだった。
 次第に斜面が穏やかになってくると、いよいよ本当の峠も近い。
海抜800m 無名の峠
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