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国道13号旧道 栗子峠〔万世大路〕再訪編 福島方第2回復習ポイント1・3杭甲橋にある突起物、これと似た物を横軽旧線めがね橋で見た事があります。後輩の鉄ちゃん車掌に聞いたところ「建設支保工杭跡」と呼ぶそうです。建設時、支保工を支えた基礎みたいです。ちなみにめがね橋の橋脚部分、段違いで太巻きになっているのが関東大震災後の補強工事だそうです。 |
補強は橋脚だけでなくアーチ自体にも巻厚を大きくする工事をしています。そのアーチを積むためのかまぼこ型の型材(支保工)をこれで受けていたそうですね・・・ |
30年程前の鉄道関係専門書物に目を通してみました。私は車掌でしたので施設の方は詳しくないですが・・・。一般的に「アーチ橋」と呼ばれている橋は「こう橋」〔こうは書物もひらがなです〕と言います。橋けたの構造力学上の分類によるもので、けたを円弧やその他いろいろの曲線に曲げたものを「こう橋」という。「鋼」と間違いやすいので一般的に「アーチ橋」と呼んでいる。 次に「橋りょう」についてですが両橋台面間の長さを全径間と呼び、その長さが1メートル以上のものを「橋りょう」という。以上、要約しています。 |
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横軽旧線のめがね橋、建設中の写真では橋脚が細く、補強前なのがわかります。やはり古い鉄道ピクトリアル誌だったと思います。 |
鉄道ピクトリアル No.570 1993年1月特大号 <特集>碓氷峠100年 p.34 |
「アーチ橋」=「こう橋」の「こう」は確か、「洪橋」と漢字で書いたと思います。中国語からきた語源だった気がしましたので、中国では、アーチ橋を洪橋と書くようです。多分、昔の満州鉄道時代からの区分名称ではないでしょうか。日本国内では「アーチ」の方が一般的でわかり易いと思います。同じアーチでも、様々な建築様式があるようです。 |
「拱」(キョウ)は「こまねく」とも読み、両手を胸元で組む中国の敬礼の一種で、この形がアーチに似ている事からアーチ橋を「拱橋」と呼ぶ様です。 |
洪は、「さんずい」ではなく「てへん」が正当でした。いろいろ詳しく、勉強になりました。ありがとうございます。 |