収穫の薄い放浪の果てに遂に掴んだ軌道の一端。
もう、二度と離しはしない!
そう息巻く私の脳裏に、麓の老人の不気味な言葉がよぎる。
「素人さんには、あの軌道は辿れないぞ。」
私の行く手には、一体何が待ち受けていると言うのだろうか。
廃軌道を追って
チャリ放棄と言う自身の判断は、早速正解と感じられた。
何とか対岸に軌道跡を発見した。
少し右側に急な斜面が現れたかと思うと、僅かな路盤跡は背丈よりも高い土砂崩れによって跡形もなくなっていた。
いつ掻き消えても不思議の無いような痕跡を辿って行くと、森の様子が変化した。
徐々に険しさを増していく道中。
地形が険しくなるほどに、軌道跡ははっきりとして来た。
林鉄の痕跡
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